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男山株式会社(おとこやま)は北海道旭川市の酒造メーカー。北の灘として知られる旭川を代表する酒造メーカーで、知名度は群を抜いて高い。全国各地に「男山」を名乗る酒は数多いが、旭川の「男山」が本家である。 敷地内には、旭川の観光名所の一つである「男山酒造り資料館」を併設。試飲もできて見学無料である。 外には酒造に使われる大雪山の伏流水も湧き出ていて、見学客も自由に飲むことが出来る。 多くの観光コースに組み込まれているが、近年は台湾などアジアからの観光客も数多く訪れている。 == 沿革 == 男山の起源は17世紀中ごろ、寛文年間(1661年 - 1672年)に木綿屋山本三右衛門が男山八幡宮からその名をとり、兵庫県伊丹市に創設したのが始まりとされている。1697年には伊丹市内の酒造家で町の政治を担う「惣宿老」の称号を獲得すると同時に、当時の特許の一つであった「御免酒」にもなった。1700年代には、初頭に赤穂浪士がその著名な討ち入りの後に男山を酌み交わしたとされ、江戸番付では男山大関に、江戸幕府からは徳川将軍家御膳酒にそれぞれ指定された。1700年代後半になると男山は文化にも定着。1794年に三代目市川八百蔵と六代目市川團十郎が歌舞伎「男山御江戸磐石」を演じると、その2年後には喜多川歌麿が男山の浮世絵を描いた。その後19世紀にかけ、江戸に下る伊丹の酒としては最高量となる、28万樽の酒量を記録したほか、19世紀初頭に男山を飲んだ頼山陽から絶賛を受けるなど、「男山」の銘柄は日本の美酒の代名詞となった。商標登録などの規制が存在しない時代だったことから、全国のいくつかの蔵元が「男山」の名を酒に冠した。 しかし、その後灘・伏見の酒に人気が移り、明治の初めに元祖である伊丹の男山は廃業することになったが、その際に「男山」のブランドを切り売りすることになった。そのため全国にさらに多くの「男山」を名乗る蔵元ができた。男山株式会社が製造しているのは「北海男山」であるが、数多くの男山の中でも北海男山が正当な男山の末裔とされている。 男山株式会社の前身である山崎酒造は、1899年に旭川で創業した、北海道としては老舗酒蔵である。1968年に元祖男山である伊丹の山本家末裔から正統の印である印鑑が継承され、男山株式会社に改称した。 20世紀に入ってから男山はその製品の品質においてモンドセレクション、アムステルダム・ハイクオリティトロフィー(1992年)など数々の賞を受賞。特に世界酒類コンクール、国際酒類コンクール、欧州酒類コンクールでは、1977年から延べ30年間続けて金賞を受賞している。また、1970年代後半より、例年2月の第二日曜日に酒蔵開放イベントを実施。酒類の試飲コーナーやプレゼント抽選会を設けるなどしており、入場者の数も第一回から比べると軒並み増加している。1970年には旭川市とともに「工場緑化協定1号」を締結。その十年後となる1980年10月14日には「旭川市みどりの市民」の援助も受けて、「北方圏外国樹木見本園」を敷地内に造設した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「男山 (酒造メーカー)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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